兵庫県社会福祉士会について

会長挨拶

この度、2022年度の役員改選に伴い、会長に就任することになりました。
伊東副会長、榎本副会長をはじめ、17名の理事・2名の監事とともに、本会の発展に尽くしてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

本会は1993年7月に創設、2023年7月に30周年を迎えます。
私は設立当初より理事を務め、研修・行事の運営や、委員会・ブロック活動に参加してまいりました。
会員数55名から出発した本会は、29年間で1,750名を超える組織に拡大しました。
地道な活動をすることにより、「社会福祉士会」の認知度が向上し、兵庫県や神戸市等から、「防災と福祉の連携による個別避難計画作成促進事業」、「ヤングケアラー・若者ケアラー相談窓口」など、ソーシャルワークの専門性を生かした20を超える事業を受託する団体へと発展してきました。

コロナ禍のなか、本会に尽力された谷口前会長からバトンを引き継ぎ、2021年度に策定した「第2期中期計画(5か年計画)」のもと、会員2,000名規模を目指し、30周年記念事業、災害支援、事務局体制の強化などに取り組み、日本社会福祉士会や近畿ブロック内社会福祉士会、専門職能団体等と連携し、一層の専門性の向上を目指します。

また、我が国では、8050問題・ダブルケア・ヤングケアラーなど今日の多様化・複雑化した福祉ニーズに対応するため、既存の高齢、障害、児童等の制度ごとの縦割りを超えて包括的にかかわる「新たな相談支援の仕組み(重層的支援体制整備事業)」が、これから本格的に全国展開されます。
この事業を実施するに当たっては「社会福祉士や精神保健福祉士が活用されるよう努めること」と参議院において附帯決議され、我々社会福祉士にますます期待がかかっています。
そして、この事業において大事なことは支援体制へのフォローです。これまでは制度上の狭間にある手の届かなかった方たちへの支援も必要になります。
このため、支援者が、まず人権の尊重や専門職の倫理綱領に沿った、ソーシャルワークの価値を根幹とした支援ができるように、本会では基礎研修や倫理研修等を開催したり、支援者同士の交流の場を設けたりするなど、支援者へフォローアップをしていく必要があると考えております。
このように、地域共生社会の実現に寄与できるソーシャルワーカーの資質向上やSDGsに基づく地域貢献を目標に、県民の期待に応え、信頼される組織づくりを目指してこれから様々な活動を展開していきます。

本会の活動へのご理解を賜り、積極的なご参加をお願い致します。

一緒に本会の未来をつくっていきましょう。

兵庫県社会福祉士会 会長 岡本和久